ADENIUM PREMIUM CLUB(アデニウムプレミアムクラブ)|長谷工不動産

Vol.30
電力自由化に
乗り遅れない為の基礎知識

ライフプランコラムニスト
橋石 一郎

私立中学校でカウンセラーとして勤務後、外資系金融機関に転職し個人向けのファイナンスプランや金融商品の営業職を歴任。異色の経歴を持つ。現在はフリーランスコラムニストとして活躍中。これまでの豊富な経験と知識を生かした幅広いジャンルのコラムの執筆を行う。特に、時事ネタにフォーカスした執筆を得意とする。

2016年4月から電力小売りの全面自由化が開始されました。今までは各地域の電力会社のみが電力を売ることができましたが、この電力自由化により、これからは電力会社だけでなく、様々な企業が電力を売ることができるようになりました。電力自由化が私たちにとってどのような影響を与えることになるのでしょうか。 今回は、電力自由化によるメリットのご紹介や、素朴な疑問にお答えします。

電力自由化のメリット

電気事業者の競争による多様化した電力プラン

電力自由化の最大のメリットは、多彩な料金プラン、サービスから自分のライフスタイルに合ったプランを選択できるようになることです。
これまで電力会社は地域独占で競争相手はいませんでしたが、今後は様々な電気事業者が参入し、比較されることで競争が予想されます。電気料金の値下げ、割引など価格面でのアピールや、今まで無かったユニークなプランやサービス、環境に配慮した発電方法など各社の創意工夫が期待できるので、自分に最適なものを自由に選ぶことができます。

セット割引でお得に

ガス会社であればガス代とセットでお得になる電気料金プランが考えられますし、通信会社であれば携帯電話やインターネット回線とセットの料金プランなど、電気事業者が得意とする分野と電気料金を組み合わせたプランが期待できます。
たくさんのプランがある中で自分に最適なプランを探すのは大変ですが、生活に必要なガスや携帯電話などと組み合わせたプランは誰でもセット割引の恩恵を受けられます。

Q&A 素朴な疑問を解決

電力自由化の素朴な疑問にお答えします。私達にとって初めてのことですので、いろいろ不明な点が多いかと思います。よくある疑問をまとめてみました。

Q
切り替え手続きの方法は?
A
現在契約している電力会社には連絡する必要はなく、手続きは、電話や申込書類の郵送、ホームページ等で行います。尚、22ケタの「供給地点特定番号」が必要になり、月々の電気料金の明細書に記載しています。
Q
どこの会社からでも電気は買えるのでしょうか?
A
今まで、地域ごとに電力会社が決まっていましたが、これからは、自由に電気事業者を選ぶことができるようになります。しかし、電気事業者によって、電気の提供エリアが異なっているため、エリア外の電気事業者を選ぶことはできません。基本的に首都圏や関西圏は多いですが、地方では選択肢が少なくなる傾向がありますので、注意が必要です。
Q
切り替えると得しそうな人はどんな人ですか?
A
電力の自由化によって得しそうな人は、1年間の電気料金がどの程度なのかによって違いがあります。必ずしも言えることではありませんが、年間15万円を超える金額であれば、1万円前後下がることが期待できます。対して年間8万円以下の場合は、現行の契約プランを変えないほうが損はしないと考えられます。
Q
契約先の電気事業者が倒産したらどうなりますか?
A
万が一倒産してしまった場合でも、送配電網を管理する「一般送配電事業者」が、倒産した電気事業者に代わって引き続き電気を供給することになっています。したがって電気事業者が倒産しても、電気が使えなくなるということはないので、ご安心ください。一般送配電事業者の電気料金プランは、電力自由化以前に契約していたプランと同様の内容になります。また別の電気事業者に選びなおし、再度契約することも可能です。

まとめ

電力市場は、約8兆円と非常に大規模な市場です。電気事業者にとっては新たなビジネスチャンスであり、独占的な市場に健全な競争が促進されることによって、私たちはより安価で利便性の高いサービスを受けることが期待できます。複雑化する電気料金プランについての情報を取得し、電気との賢い付き合い方を家庭内で話し合うことが大切です。

2016年4月掲載
※掲載の写真は全てImage photoです。

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